内容説明
治安維持法の時代、特高警察と思想検察が作り上げた思想・言論弾圧事件の虚構の全容を伝えるとともに、ついに冤罪を晴らし得た24年に及ぶ裁判闘争の軌跡を振り返り、この再審裁判の成果と歴史的意味を明らかにする。
目次
1 横浜事件―“特高の時代”の権力犯罪(十指に余る拷問・捏造事件;事件の拡大―一つの事件から次の事件へ ほか)
2 再審裁判への道と日本の裁判(治安維持法の廃止から特高警察官の告訴まで;特高警察官告訴事件のてんまつ ほか)
3 横浜事件の再審裁判は何を求め、何を勝ち取ったのか―横浜事件第四次再審請求の意議(私の横浜事件との出会い;横浜事件の概要 ほか)
4 『横浜事件・再審裁判を支援する会』二四年の歩み(国家秘密法案反対運動の中での発足;第一次請求―運動の広がりと裁判所の壁 ほか)
著者等紹介
大川隆司[オオカワタカシ]
1940年、横浜市に生まれる。68年の弁護士登録以来、家永教科書訴訟に関わり、続いて高嶋教科書訴訟にとりくむ。一方、97年に「かながわ市民オンブズマン」を設立、代表幹事となるほか、05年には神奈川「こころの自由裁判」の弁護団代表を務めた
佐藤博史[サトウヒロシ]
1948年、島根県に生まれる。正木ひろし弁護士の活動を描いた映画「真昼の暗黒」に触発され、弁護士となる。74年、弁護士登録後、数かずの冤罪事件にとりくみ、最近では「足利事件」で菅家利和氏を弁護、劇的な勝利を勝ち取る
橋本進[ハシモトススム]
1927年、東京に生まれる。48年、中央公論社入社。『中央公論』編集次長。退社後、現代史出版会編集長。後、日本ジャーナリスト専門学校、都留文科大学講師。元日本ジャーナリスト会議代表委員。86年の「横浜事件・再審裁判を支援する会」創設以来、事務局をになう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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かわのふゆき
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