見つめられる顔―ユニークフェイスの体験

石井 政之/藤井 輝明/松本 学【編著】

高文研（2001/09発売）

• サイズ B6判／ページ数 205p／高さ 19cm
• 商品コード 9784874982631
• NDC分類 494.8
• Cコード C0036

内容説明

アザ・傷のある顔で生きる困難を、１６人の当事者が沈黙を破って語る！顔に傷やアザのある当事者や家族でつくるグループ「ユニークフェイス」の体験は、美醜の価値観に縛られている私たちの深層心理をゆさぶる。

目次

１章　アザ・傷のある顔と生きる（私は可能性を信じる；早く自立して仕事がしたい！；そこにいるだけで、いいんだよ　ほか）
２章　わが子には血管腫があった…（私の愛する娘はこの娘だけなのです；いつも堂々としていなさい！；もしも、世界中の人の顔が赤かったら　ほか）
３章　ユニークフェイスという体験（人間には一人ひとり役割があります；「尋ねられる」ことより「語る」ことを選ぶ）

著者等紹介

石井政之［イシイマサユキ］
１９６５年名古屋出身。ジャーナリスト。豊橋技術科学大学物質工学課程卒業。「ユニークフェイス」東京支部代表世話人

藤井輝明［フジイテルアキ］
１９５７年東京生まれ。熊本大学医療技術短期大学部看護学科教授。２０００年度から熊大を代表して、東京大学大学院健康科学・看護学研究科客員研究員就任。熊本県・水俣病高齢者訪問看護ステーションの看護指導。「ユニークフェイス」中部・九州支部の代表世話人

松本学［マツモトマナブ］
１９７２年栃木県生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程。東北大学文学部史学科卒業。「ユニークフェイス」大阪支部の代表世話人
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感想・レビュー

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[海月]

街を歩いていると、顔がひどく晴れた人とすれ違う時がある。私はそういう時に振り返らないようにしているが、中には何度も振り返ってじろじろと見る人もいるだろう。そんな時私はいつも思う。彼らはどんな人生を歩んできたのだろうか？残念なことに私はそういった人たちが周りにはいなかった。だからどういう気持ちなのか、どう接していけばいいのかが、わからずにいた。 つい先日、母からこの本を渡された。ふとしたきっかけで読み始めたのだが、内容は人として考えるべきものばかり。あなたは彼らの気持ちがわかりますか？

2012/06/08