内容説明
生活空間の創造をめざした建築家たち。時代の課題にこたえて誕生した近代建築の核心部分を記憶にとどめたい。建築にできることの意味を真摯に求め続けた方法は現代建築が立ち戻るべき原点を指し示しているのではないだろうか。前川国男生誕百年の今、近代建築の初心から現代を解く思考の糸口を発見する。
目次
第1章 近代建築の方法をさぐる(日本におけるモダニズム建築のかたち―DOCOMOMO20選から見えてくるもの;白い抽象の求めたこと;モダニズムの視線―開口部にみる空間意識のありかをめぐって;コンクリート表現の現在とその可能性)
第2章 それぞれの建築家がめざしたもの(レーモンドを通して見えてくること;霊南坂の自邸・夏の家;ル・コルビュジエと日本 そして国立西洋美術館プロジェクト ほか)
第3章 前川国男を読み解く(木村産業研究所という出発点;前川国男の自邸;軽量化と工業化の求めたこと―日本相互銀行本店 ほか)
著者等紹介
松隈洋[マツクマヒロシ]
1957年兵庫県生まれ。1980年京都大学工学部建築学科卒業。同年前川国男建築設計事務所入所。2000年京都工芸繊維大学工芸学部造形工学科助教授
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