内容説明
西南中国は生産工具の宝庫である。日本ではすでに失われて久しい、農・工・漁具が今も人々の暮らしの中で生きている。多くの少数民族が住む雲南から四川へ…。道具を訪ねる旅は、人の暮らしの原点を訪ねる旅であった。本書は4年間にわたる調査の実績を豊富な図と写真で語る生活道具資料。
目次
第1章 〓池周辺の漢族と花苗の村
第2章 すぐれた織物技術を伝える徳宏地区
調査ノート 景頗族と〓族の織物
第3章 〓海湖畔の白族の村
第4章 麗江地方納西族の伝統農具
第5章 濾沽湖畔の諸民族の生産工具
第6章 高地の中甸地方に暮らす蔵族
第7章 〓楼のある羌族の村
著者等紹介
渡部順子[ワタベジュンコ]
1945年愛媛県生。武蔵野美術短期大学専攻科卒業。在学中、生活文化研究会に所属し、民俗学者宮本常一先生の教えを受ける。その後専門学校とワークショップ等で織る・編む・組むの技法を学ぶ。専門は糸による造形。著書に『雲南の生活と技術』(共著、慶友社)がある。現在は杉野学園非常勤講師
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