著者等紹介
上村盛人[ウエムラモリト]
1946年大阪府に生まれる。大阪外国語大学卒業後、大阪大学大学院修士課程(英文学)修了。奈良教育大学講師、助教授を経て、関東学院大学教授となり、奈良県立医科大学教授を歴任して、現在、滋賀県立大学教授。専門は英文学
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感想・レビュー
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きりぱい
3
詩人クリスティーナ・ロセッティが19歳の時に書いた自伝的小説。兄たちとソネットを早く書きあげるゲームをよく楽しんでいたとかで、物語の少女モードも従妹たちとそんなゲームをしたりして、書きあげた詩も物語を大いに彩る。詩が書けるという自負を罪のように思う、ちょっとひねこびたような存在のモード。習作のような感触に、特別面白さも見い出せないまま読んでいたら唐突に・・え!?・・そして結末の持って行き方と2度も虚をつかれる。「眠い、・・」の詩の何とも言えない哀調。2011/02/20
あおき
1
モードの生に対する葛藤、死への憧れが、小説や詩として書かれている。その中で死とは庭へ帰っていくかのような美しいものとして表現されている。 また、少女時代の自然との触れあいについても書かれていて、それを合わせるとモードは少女への回帰を願っているように感じた。2016/03/19
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- 和書
- 死ぬかと思った 〈7〉