内容説明
本書は、教師養成教育の現状と課題を踏まえ、改革の提言を試みるものである。文部省等による「外から」の教育改革に終るのではなく、大学構成員による「内から」の教育改革をめざす。改革の前提として、養成教育課程全体を構造化・総合化し、学生における学習主体性を形成することによって学びの総合化を図ろうとする。具体的教育実践例として、劇の創作と実演や自己形成史(自分史)に基づく卒業論文等を中心に、それらが持つ養成教育における意義と課題を述べ、最終的に学びの共同体の一員となる養成教育課程の目標、内容、方法を論ずる。
目次
現代教育の病理と教師教育
教師養成教育の現状と課題―短大における保育者を中心に
養成教育課程の構造化・総合化―養成教育課程構造・編成論
養成教育改革例―授業「児童文化」の実践
教師教育と国連「子どもの権利条約」―紙芝居作りの実践
教師教育と環境教育
教師教育における表現活動
教育実践における教師の自己理解
自分探しの卒業論文
学びの基盤としての存在肯定
著者等紹介
徳本達夫[トクモトタツオ]
1950年山口県生まれ。広島大学大学院教育学研究科博士課程修了。広島文教女子大学文学部教授
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