内容説明
「なんか」の意味と機能に迫る。現代日本語のとりたて詞、とりわけ否定的評価を表すとりたて詞を中心に、その形態・統語的特徴と意味的特徴を記述的に一般化する。
目次
第1章 序章
第2章 「とりたて詞」とはどのような語群か
第3章 とりたて詞の階層構造と意味
第4章 否定的評価を表すとりたて詞の2種
第5章 否定的評価を表すとりたて詞の統語的位置と意味
第6章 否定的評価を表すとりたて詞に後接するハと否定のスコープ
第7章 とりたて詞における否定辞との呼応と前提集合の有無
第8章 結論
著者等紹介
井戸美里[イドミサト]
熊本県八代市出身。筑波大学大学院人文社会科学研究科一貫制博士課程修了。博士(言語学)。現在、国立国語研究所非常勤研究員ほか。主要論文に、The Hidden Side of Exclusive Focus Particles:An Analysis of dake and sika in Japanese,Gengo Kenkyu 160(with Yusuke Kubota,2021(2022年度言語学会論文賞))、「否定的な評価を表す二種類のとりたて詞ナド」『日本語文法』13(1)(2013)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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