内容説明
古事記、古今和歌集、竹取物語、伊勢物語、今昔物語、平家物語、宇治拾遺物語、奥の細道、そして近代の詩歌など、「光」「夢」「流れ」の三つテーマにそって、著者独自の解釈、観点からそれらの魅力を紹介する。
目次
第1章 光(赤光炎々と燃え尽きたイザナミの生涯;イザナミ、黄泉津大神となる;大いなる白光、天照大神;かぐや姫を包んだ満月の光;『古今和歌集』詩歌の月光;芭蕉・蕪村の光表現;近代詩歌の中の光)
第2章 夢(信貴山縁起の物語;平清盛の見た夢;信貴山寺が「朝護孫子寺」の名を得る;大安寺別当の娘婿が見た奇妙な夢)
第3章 流れ(『伊勢物語』で見る業平―歌の生涯;若き業平、一途の恋の冒険行;旅する業平;男の友情―惟喬親王と業平;母の愛;辞世の歌)
著者等紹介
林四郎[ハヤシシロウ]
1922年東京生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。早稲田中学校・高等学校教諭を経て、1953年国立国語研究所所員。1973年筑波大学教授、1985年定年退官。1985年北京日本学研究センター主任教授、1988年退任。1988年明海大学教授、1996年退職。筑波大学名誉教授。国立国語研究所名誉所員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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