出版社内容情報
スペイン語から言語学を知る・言語学からスペイン語を見る~スペイン語学初の本格的概論。スペイン語学で注目を集める18の重要分野を厳選。「本章で取り組むテーマ」「課題」「文献紹介」を付し、理解しやすいよう工夫されている。
本書は「スペイン語学」の概説書である。(中略)「スペイン語学」は音声、形態、統語、意味、語用、言語史、言語事情などさまざまな分野でスペイン語がどのような特性をもつのか明らかにすることを目指すが、それにより世界の諸言語とその構造や機能においてどのように違い、またどのような共通点をもつかを客観的に捉えることができるし、母語である日本語についての理解も深まることになるだろう。
各章では、基礎的な事項に触れつつも、特にそこで問題になりやすいポイントにこだわり、重点的に説明するようにした。それぞれの章は《本章で取り組むテーマ》から始まる。その中で学ぶ事柄が質問の形で提示されるので,それらに自分で答えることができるよう問題意識を持ちながら本文を読み進めてほしい。そして章末には学んだ内容をチェックすることができるよういくつかの【課題】が示されている。これについても十分答えられない場合には改めて本文を読み返すことが必要だろう。最後に基本的な【推薦図書】を挙げ、簡単に解説した。章のテーマをより深めるための手がかりになるだろう。
本書ではスペイン語学研究のなかでも、比較的注目を集めている分野を中心に章を構成した。この本を出発点としてスペイン語に対する新たな興味と言語学研究の楽しさが伝わればと願っている。(まえがきより)
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【訂正】
第1刷の内容に誤りがございました。お詫びし、訂正いたします。
詳細は下記URLからご確認ください。
http://www.9640.jp/teisei/664_ver.1.pdf
第1章 音声学・音韻論
第2章 形態論
第3章 冠詞
第4章 動詞の項構造と文の成り立ち
第5章 時制とアスペクト
第6章 動詞の叙法
第7章 再帰文と完了のse
第8章 与格構文
第9章 受動文
第10章 否定現象と統語論
第11章 省略
第12章 語順─情報構造の観点から─
第13章 意味論
第14章 語用論
第15章 語史(1) 音韻変化
第16章 語史(2) 形態・統語変化
第17章 語史(3) 文字の変遷
第18章 スペインの諸言語
【著者紹介】
[監修者紹介]
高垣 敏博(たかがき・としひろ)
1949年大阪市生まれ。大阪外国語大学大学院修士課程修了。東京外国語大学教授を経て、現在神奈川大学特任教授。東京外国語大学名誉教授。博士(学術、東京外国語大学)。
主な編著書:『スペイン語の受動文─事象構造の視点から─』(東京外国語大学)、Fronteras de un diccionario: palabras en movimiento(共著、Cilengua)、Corpus-Based Approaches to Sentence Structures (共編著、John Benjamins)、『日本語と外国語との対照研究 日本語とスペイン語⑴⑵⑶』(共著、くろしお出版)、『中級スペイン文法』(共著、白水社)、『西和中辞典 第2版』(監修、小学館)、『クラウン西和辞典』(共著、三省堂)、ほか。
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