日本語を学ぶ/複言語で育つ―子どものことばを考えるワークブック

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日本語を学ぶ/複言語で育つ―子どものことばを考えるワークブック

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  • サイズ B5判/ページ数 129p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784874246351
  • NDC分類 810.7
  • Cコード C0081

出版社内容情報

国内外で日本語を学ぶ子どものことばの学びについて、さまざまなテーマから考えるためのテキスト。子どものエピソードやライフストーリーを読んだり、問いに対して受講生同士が話し合いながら理解を深める。巻末に授業デザイン付き。

日本にも、海外にも、日本語を学ぶ子どもたちがいます。よく見ると、家の中で親のことばを話し、学校で日本語を使う子ども、また逆に、家の中で日本語を話し、外でほかのことばを使う子どももいます。そんな子どもが世界各地に増えています。
 この本を手に取るみなさんの中にも、あるいは知り合いの中にも、幼少の頃から複数のことばの中で成長した人がいるのではないでしょうか。この本のタイトル「日本語を学ぶ/複言語で育つ」というのは、複数のことばの中で成長しつつ、同時に、日本語も学ぶという子どもの姿を表しています。この本は、そのような子どもたちがどのように生きているのか、また私たちはそのような子どもたちをどのように育てていったらよいのかを、「ことばの学び/ことばの教育」の視点から考えようという本です。
 ただし、子どもたちは多様で、日々成長しています。一人ひとりの子どもに合った「ことばの学び/ことばの教育」の答えは一つではないでしょう。この本が「ワークブック」となっているのは、これらのテーマについて、いっしょに考えてみましょうというメッセージです。ですから、この本の中に、たくさんの問いとディスカッションのテーマがあります。しかし、正解が示されているわけではありません。この本は、受講生のみなさんとともに考えることを第一に重視したテキストなのです。
 この本は、大学の学部用のクラスで2年間にわたり使用したテキストをもとに編集しています。授業担当者が一方的に話す講義形式の授業ではなく、受講生がテキストを読み、話し合い、ともに学ぶという対話重視の協働学習のクラスを提案しています。
 複言語で育つ子どもに関する、日本語教育の新しい実践教育がここから始まるのです。
(「はじめに」より)

はじめに
このテキストを利用されるみなさまへ

第1ステージ 子どもの直面する課題を考える
第1回 移動する時代と子どもたち
第2回 日本で日本語を学ぶ子どもたち
第3回 ことばの学びとことばの力
第4回 海の向こうで日本語を学ぶ子どもたち
第5回 ことばとアイデンティティ
第6回 それぞれの「日本語」

第2ステージ 子どものことばの学びと実践を考える
第7回 複数のことばの中で育つということ
第8回 社会の中で育つことば
第9回 子どもたちの心とことばの学び
第10回 ことばの学びを支える「教材」1
第11回 ことばの学びを支える「教材」2
第12回 ことばの学びを支える言語活動

第3ステージ 子どものライフコースを考える
第13回 ライフストーリーを解釈する 1
第14回 ライフストーリーを解釈する 2
第15回 ライフストーリーを解釈する 3
第16回 ライフストーリーを聴く
第17回 ライフストーリーを書く
第18回 意見交流会と全体の振り返り

キーワード一覧
もっと勉強したい人への読書案内
本テキストの授業デザイン

あとがき

【著者紹介】
川上 郁雄(かわかみ いくお)
早稲田大学大学院日本語教育研究科 教授
博士(文学、大阪大学)
主な編著書
『「移動する子どもたち」のことばの教育学』(2011、くろしお出版)
『私も「移動する子ども」だった―異なる言語の間で育った子どもたちのライフストーリー』(編著、2010、くろしお出版)
『「移動する子ども」という記憶と力―ことばとアイデンティティ』(編著、2013、くろしお出版)

尾関 史(おぜき ふみ)
国際交流基金日本語国際センター 専任講師
博士(日本語教育学、早稲田大学)
主な著書・共著
『子どもたちはいつ日本語を学ぶのか―複数言語環境を生きる子どもへの教育』(2013、ココ出版)
『こども にほんご宝島』(共著、2009、アスク出版)

太田 裕子(おおた ゆうこ)
早稲田大学グローバルエデュケーションセンター 准教授
博士(日本語教育学、早稲田大学)
主な著書・共著
『日本語教師の「意味世界」―オーストラリアの子どもに教える教師たちのライフストーリー』(2010、ココ出版)
『文章チュータリングの理念と実践―早稲田大学ライティング・センターでの取り組み』(共編著、2013、ひつじ書房)

内容説明

日本や海外で、日本語を学ぶ子どもたち。幼少の頃から複数のことばの中で成長した子どもたちは、どのように大人になっていくのでしょうか。一人ひとりの子どもに合った「ことばの学び」について、いっしょに考えてみましょう。

目次

第1ステージ 子どもの直面する課題を考える(移動する時代と子どもたち;日本で日本語を学ぶ子どもたち;ことばの学びとことばの力;海の向こうで日本語と学ぶ子どもたち;ことばとアイデンティティ;それぞれの「日本語」)
第2ステージ 子どものことばの学びと実践を考える(複数のことばの中で育つということ;社会の中で育つことば;子どもたちの心とことばの学び;ことばの学びを支える「教材」1;ことばの学びを支える「教材」2;ことばの学びを支える言語活動)
第3ステージ 子どものライフコースを考える(ライフストーリーを解釈する;ライフストーリーを聴く;ライフストーリーを書く;意見交流会と全体の振り返り)

著者等紹介

川上郁雄[カワカミイクオ]
早稲田大学大学院日本語教育研究科教授。博士(文学、大阪大学)

尾関史[オゼキフミ]
国際交流基金日本語国際センター専任講師。博士(日本語教育学、早稲田大学)

太田裕子[オオタユウコ]
早稲田大学グローバルエデュケーションセンター准教授。博士(日本語教育学、早稲田大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。