内容説明
ソ連兵の影におびえ、飢えと寒さに耐え、病苦にさいなまれて、身一つで引き揚げてきた苦難の記録。
目次
プロローグ 東安・掖河の偕行社で働く
第1章 ソ連軍が国境を越えて侵攻(混乱の中での逃避行;無蓋貨車に乗って移動 ほか)
第2章 暴虐の限りをつくすソ連兵(家畜用のトウモロコシで飢えをしのぐ;一夜で近視になった朝鮮人自警団 ほか)
第3章 厳冬期を生き延びる(苦難の中で生活力を発揮;煙草を作って売る ほか)
第4章 故国への帰還を夢見て(軍規が厳正な八路軍;発疹チフスで入院 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wei xian tiang
4
日共の野坂らが操る日本人民解放連盟のゴロつき達が,露助の虎の威を借りて同胞を食い物にしている姿を岡田和裕の「満州安寧飯店」で読んだ折は痛憤を感じたものだったが,本書でも同系の売国組織が現れる。奥地からの大量の避難民が流入し皆帰国を渇望する吉林市で,敗戦祖国の状況についてのデマを流し,「日本はもうダメだから中国に一生を埋めよう」という情宣活動をしていたとか。要は技術者不足の八路軍の需要に応えるために,同胞を人身御供に売る日本人抑留運動である。こんな悪逆非道な売国党が今尚国会に議席を許されているのが解せない。2015/02/07