英語教育の素朴な疑問 - 教えるときの「思い込み」から考える

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英語教育の素朴な疑問 - 教えるときの「思い込み」から考える

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  • サイズ A5判/ページ数 235p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784874246160
  • NDC分類 375.893
  • Cコード C1082

出版社内容情報

英語教育の暗黙の了解や教師の思い込みを、習得研究の成果や学習理論から見直してみよう。「だからあの教え方は効果があったのか」といった発見の手がかり、「次はこうやってみよう」など従来の指導法や練習方法を工夫するヒントに。

人間は同じ行動を続けていると、それが当たり前で唯一だと思いこんでしまいます。たとえば、服などを買うとき、ついつい同じような色やスタイルのものを選んでいます。あるとき一緒に買い物に来ていた友だちに、これまで絶対見向きもしなかった色を勧められて、試着してみた
ら結構似合ったという経験はありませんか。「こうしなければならない」と一度思いこんでしまうと、何かきっかけがないかぎり、いつまでも同じ行動を繰り返すことになります。授業運営や指導法もそうした行動パターンのひとつではないでしょうか。そして、日々同じように教えている中でさまざまな疑問が生まれてきます。行動パターンと疑問は一見何の関係も無さそうですが、実は前者の根底にある「思いこみ」を捨ててみると、後者の答えが見えてくることがあります。
本書のねらいは、教育現場での暗黙の了解や英語教師の思いこみを第二言語習得や語学教育の研究成果や理論から見直してみることです。そして、そこから導き出せることを、教室での具体的な指導や練習に結びつけながら考えていきます。本書が、読者のみなさんがどのような思いこみをしていたかに気づき、それをどのように変えていくとよいのかを考えるきっかけになれば幸いです。(「はじめに」より)

第1部 第二言語習得理論と英語教育
第1章 教育現場に関わるSLA 理論
 1.理論と実践の結びつき:教育現場に理論や研究成果は直結するのか
 2.第二言語習得のプロセス:学習者の頭の中で何が起こっているか
 3.第二言語習得にかかわる4つの仮説:習得過程を理論的に説明できるのか
第2章 SLA 理論で教室活動を考えてみる
 1.第二言語習得理論から見る授業運営:個々の言語活動にどのような理論的意義があるのか
 2.教室活動におけるアウトプットの意味:英語の授業でなぜ生徒は英語を使う必要があるのか
 3.文法指導の意義:「文法を教える」は何を意味するのか
第3章 SLA理論から授業の流れを検証してみる
 1.授業の流れ:教師は授業時間をどのように使っているか
 2.授業実践を振り返る:教室での活動は外国語学習の促進につながっているか

第2部 文法指導はどこへ行く
第4章 教室における文法指導の意義
 1.文法指導のあり方:文法指導はこれまでの教授法でどのような位置づけであったか
 2.文法指導の手順:必ず最初に文法説明をする必要があるのか
 3.文法規則の提示:文法規則はいつも教師が明示的に説明するべきか
 4.文法知識の学習と習得:文法知識はみな同じ教え方でよいのか
第5章 文法練習のゴール~形式と意味伝達
 1.文法とコンテクスト:機能とは何を指すのか
 2.言語運用能力の向上:形式練習と意味伝達の活動をどのように取り入れるか
 3.文法練習の作成と実施:なぜ文法練習がうまくいかないのか
第6章 学習者の「誤り」から見えてくるもの
 1.「誤り」をめぐるこれまでの研究:誤りの研究から何が見えてきたか
 2.「誤り」研究からの示唆:教室指導で何を留意するべきか
 3.習得順序の存在:なぜ訂正しても誤りが直らないのか
 4.説明と訂正の効果:明示的指導法は誤りに効果があるのか

第3部 英語教師を悩ませる「ライティング指導」と「英語の授業」を考える
第7章 わかりやすい文章を指導するために
 1.ライティング指導の到達目標:学習指導で何が求められているか
 2.わかりやすい文章の条件:何を意識すると上手に文章が書けるのか
 3.ライティング・プロセス:「書く」とは具体的にどのような活動なのか
 4.パラグラフ構成:文章が文の羅列にならないためにはどうしたらよいのか
第8章ライティング指導が目指すこと~生徒は執筆者・先生は読者
 1.ライティングは順序よく:なぜライティングを敬遠するのか
 2.ライティング練習:書けない生徒にどのようなサポートができるのか
 3.自己点検とピア・レビュー:生徒に「執筆者」としての自覚を持たせるために何ができるか
第9章 英語の授業で日本語を使う
 1.英語で授業を行う意図:英語の授業をなぜ英語で行う必要があるのか
 2.日本語を使うメリット:日本語の使用は学習や指導の効果に影響するのか
 3.日本語乱用を回避:日本語使用の適切なタイミングはいつなのか
 4.英語の授業で英語を使う:英語力が十分でないクラスでも英語で授業ができるのか
 5.教員の英語力:ネイティブみたいな英語がしゃべれなくても英語で授業を行うのか

第4部 目に見えない力を評価する
第10章 「英語のテスト」が測定しているもの
 1.「英語力」の測定:テストは英語力の何を測定するのか
 2.スキルの測定:具体的にどのような能力をテストするのか
 3.テストと理論:外国語教育理論はテストの目的や主題形式に影響するのか
 4.テストの目的:テスト結果をどのように活用するか
 5.テスト結果と指導:テスト結果は何を教えてくれるか
第11章 本当に「測定したい」力を測定するために
 1.テスト作成の基準:英語力を測定するためにどのようなテストを作るべきか
 2.客観テスト:作成も採点も簡単なのか
 3.主観テスト:客観的かつ公平に採点するためにパフォーマンスを

第5部 ジャパニーズ・イングリッシュとリンガ・フランカ英語
第12章 言語態度とジャパニーズ・イングリッシュ
1.英語の分類:同じ「英語」なのに何が違うのか
2.「英語母語話者」の定義:ネイティブ・スピーカーとは誰のことか
3.日本人の英語:ジャパニーズ・イングリッシュは「カッコよくない」のか
4.言語アイデンティティと言語態度:英語母語話者偏重とジャパニーズ・イングリッシュへの自身のなさはどこから来るのか
第13章 未来のリンガ・フランカ英語話者を育てる
1.非英語話者とリンガ・フランカ話者:ELF 使用者に何が求められているのか
2.みんなで使えば共通語:独自の英語で相互理解ができるのか
3.ELF 使用者育成の指導における留意点:「とにかく英語で話してみよう」という励ましは何をもたらすか
4.英語教育の二面性:英語コミュニケーション能力向上のために教師が留意すべきことは何か
5.これからの英語教育:ELF 使用者に求められるものは何か

【著者紹介】
柴田美紀(しばたみき)広島大学大学院総合科学研究科准教授 愛知県生まれ。第二言語習得・語学教育博士(アリゾナ大学)。沖縄大学、琉球大学を経て、2011年から現職。専門は第二言語習得、英語教育。主著に、『沖縄の英語教育と米軍基地:フェンスのうちと外での外国語学習』(丸善出版、2013)。
横田秀樹(よこたひでき)静岡文化芸術大学文化政策学部教授三重県生まれ。言語学博士(エセックス大学)。高校教諭、岐阜医療科学大学、金沢学院大学を経て、2013年から現職。専門は心理言語学、第二言語習得、英語教育。習得に関する論文多数。

感想・レビュー

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kkmz

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授業の流れや指導の仕方に迷った時に読む2014/08/02

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