出版社内容情報
日本語史・日本語学史・国語教育に大きな影響を与え続けてきた、古田東朔の著作集全6巻の第3回配本。本巻では、主に明治以降の国語史関連の論考、特に「国語」意識に関わるものを中心に集録。
1 日本語における近代化の一傾向―文末辞から見た「標準語」の形成過程
2 日本語の一世紀
3 標準語
4 現代の文法
5 国語意識の発生
6 「国語」という語
7 コグゴ? クニコトバ?
8 「俗語」から「口語」へ―その一
9 口語文法の成立
10 「口語」ということば
11 口語法へ
12 『口語法』の規定
13 明治以降の意味の変化
14 変体がなからひらがなへ
15 「●(※「さ」に半濁音の「〇」)」という表記
16 「な、もし」はおかしいと思うんじゃがなもし―『坊つちやん』の松山弁
【著者紹介】
古田東朔(ふるた・とうさく)
国語学者。東京大学教養学部名誉教授。1925年愛媛県に生まれる。東京大学国文科卒業。福岡女子大学助教授を経て、1964年東京大学教養学部助教授、同教授となり、1986年定年退官。その後、放送大学教授、鶴見大学教授を歴任。