出版社内容情報
「ところ」「って」「いまごろ」など、見逃してしまいがちな日常語のふるまいを通じて、日本語の言語としての本質に迫る。生成文法から語用論、日本語教育まで、幅広い研究領域を手掛ける著者による、日本語研究論考の著作集。
「ところ」「って」「いまごろ」など、見逃してしまいがちな日常語のふるまいを通じて、日本語の言語としての本質に迫る。生成文法から語用論、日本語教育まで、幅広い研究領域を手掛ける著者による、日本語研究分野の論考の著作集。様々な分野の論文に数多く引用され、かつ、入手がしにくい論文がこの一冊に。各部解説・索引付。
第一部 日本語の統語構造と推論
第1章 統語構造と文脈情報
第2章 日本語の文構造─語順を中心に─
第3章 日本語における否定と疑問のスコープ
第4章 中国語の否定─否定のスコープと焦点─
第5章 日本語複合述語の構造と派生の諸問題
第6章 現代日本語の「場所」を表す名詞類について
第7章 日本語における個体タイプ上昇の顕在的な標識
第二部 談話管理と推論
第1章 対話における知識管理について
第2章 談話管理の標識について
第3章 談話管理の理論
第4章 音声言語の言語学的モデルをめざして
第5章 感動詞の言語学的位置づけ
第三部 推論と知識
第1章 対話における聞き手領域の役割について
第2章 ダイクシスと談話構造
第3章 名詞句のモダリティ
第4章 日本語の人称表現
第5章 日本語指示詞の意味論と統語論─研究史的概説─
第6章 談話における名詞の使用
【著者紹介】
田窪行則
1950年岡山生まれ。1975~1980年 京都大学大学院文学研究科において言語学(生成文法)を研究。その後、韓国東国大学慶州分校、および神戸大学で、日本語と言語学を教育。1991年より2000年まで九州大学文学部で言語学の研究・教育。現在、京都大学大学院文学研究科教授(言語学専修)。博士(文学)。
内容説明
「ところ」「って」「いまごろ」など、見逃してしまいがちな日常語のふるまいを通して、日本語の言語としての本質に迫る。生成文法、形式意味論から語用論、日本語教育まで、幅広い研究領域を手がける著者による待望の一冊。
目次
第1部 日本語の統語構造と推論(統語構造と文脈情報;日本語の文構造―語順を中心に;日本語における否定と疑問のスコープ ほか)
第2部 談話管理と推論(対話における知識管理について―対話モデルからみた日本語の特性;談話管理の標識について;談話管理の理論―対話における聞き手の知識領域の役割 ほか)
第3部 推論と知識(対話における聞き手領域の役割について―三人称代名詞の使用規則からみた日中英各語の対話構造の比較;ダイクシスと談話構造;名詞句のモダリティ ほか)
著者等紹介
田窪行則[タクボユキノリ]
京都大学大学院文学研究科教授。1950年岡山生まれ。1975~1980年京都大学大学院文学研究科において言語学(生成文法)を研究。その後、韓国東国大学慶州分校、および神戸大学で、日本語と言語学を教育。1991年より2000年まで九州大学文学部で言語学の研究・教育。現在、京都大学文学研究科(言語学専修)。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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