出版社内容情報
「の(だ)」は文を名詞文に準じる形に変えるものであるという考えに基づき、「の(だ)」の文と名詞文との共通性を重視し、かつ、名詞文との異なりにも注意をむけながら考察を進める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホシ
12
【ナイス不要】「のだ」はうちら業界人の鬼門。ほとんどの教師は「のだ」を御茶を濁しつつ教えてるんじゃないかなぁ。▲「のだ」をスコープとムードに分け、更にムードの「のだ」を関係づけ・非関係づけ/対事的・対人的でクロス分類する本書の理論は精緻を極めて魅力的です。しかし、そのまま現場に持ち込むのは学習者を混乱させるだけ。「のだ」の多様な用法を、どの順番で、どう教えるか(または教えないか)を吟味し、教授法を工夫する必要があるでしょう…って当たり前の事ですけど、それが出来ていないのが、うちらの業界の現状です。2019/04/17