内容説明
本書は、口腔局所である歯周組織に起こった感染と全身疾患や全身状態との関連についてのこれまでの研究を取りまとめ、口腔状態が全身状態に密接に関連する可能性のあることを国民や医療従事者に啓蒙すること、口腔疾患の治療に携わる歯科医師と全身疾患の治療に携わる医師との連携を緊密にし、かつ推進することなどを目的としている。
目次
心臓血管系疾患(感染、炎症および心臓血管系疾患間の関連性:総説;歯周病と心臓血管系疾患との関連:文献からの考察 ほか)
呼吸器系疾患(感染と慢性呼吸器系疾患の関連性:総説;歯周病と慢性閉塞性肺疾患との疫学的関連 ほか)
糖尿病(歯周病と糖尿病との関係:総説;糖尿病と歯周病の相互関係:疫学的展望 ほか)
妊娠時の合併症との関連性(感染と妊娠時の合併症との関連性:総説;母親の歯周炎と早産(早産と成長抑制における産科的病態;母体感染と細菌の胎児への影響) ほか)
骨粗鬆症(全身の骨密度と口腔の骨密度との関係:総説;歯周病と骨粗鬆症:関連性およびそのメカニズム ほか)
著者等紹介
伊藤公一[イトウコウイチ]
日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座・教授
野口俊英[ノグチトシヒデ]
愛知学院大学歯学部歯科保存学第三講座
村上伸也[ムラカミシンヤ]
大阪大学大学院歯学研究科口腔分子免疫制御学講座
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