内容説明
降臨する神を、松庭に起立する巨大な柱松に迎え、早春に五穀豊穣と国家奉平を祈願する松会神事。その根底に仏教・神道・道教が重層化し、豊前国独自の文化として成立した神事の全体像を追求する。
目次
第1章 豊前国の概史(豊前国の環境と前代史;豊前国の創始;宇佐八幡神の国家神への飛躍;鎌倉期から戦国時代の豊前国支配)
第2章 豊前国彦山の松会神事(松会と修験道;松会の起源と展開;松会の祭祀構造;盛一臈祭と松会;松会祭札絵巻)
第3章 豊前国の松会(豊前六峰と祭礼;豊前国の松会神事(求菩提山を中心として)
等覚寺の松会
英彦山の松会と御田祭・神幸祭
求菩提山のお田植祭
松尾山のお田植祭
桧原山の松会
各霊山の概史と松会の固有性)
著者等紹介
長嶺正秀[ナガミネマサヒデ]
昭和26年(1951)、島根県に生まれる。福岡県苅田町役場に勤務。教育委員会技術技師として文化財の調査、遺跡、古墳の発掘調査に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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