内容説明
阿川弘之、島尾敏雄・真鍋呉夫、那珂太郎、一丸章、小島直記などを輩出した同人誌「こをろ」。昭和十四年秋から十九年春にかけての散華の時代に「精神的連帯による集団たることを志向」し、厳しい思想統制、検閲制度で言論表現の自由も奪われながら懸命に生きた若き文学者の青春群像を描く。
目次
「こをろ」の土壌
「こをろ」創刊
「こをろ」同人群像
文化翼賛のなかで
軍靴の足音
エピローグ 書肆ユリイカ
著者等紹介
多田茂治[タダシゲハル]
1928(昭和3)年、福岡県小郡市に生まれる。1954年、九州大学経済学部卒業。新聞記者を経て文筆業。『夢野久作読本』にて第57回日本推理作家協会賞(評論の部)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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