内容説明
本書は、日本民法施行百年の節目に当たる昨年、福岡市で開催された国際シンポジウム『日本民法百年―比較私法史的検討』における報告をもとにした論稿を取りまとめたものである。
目次
ボワソナードとその時代
1898年から1945年にかけてのフランスの法律家の日本民法典と法例に関する知識について
どのような註釈か?法典化された法の解釈技法の評価について―共時的ならびに通時的比較法から
日本民法典とローマ法
電気通信事業体の約款とその拘束力―19世紀末~20世紀初頭アメリカ合衆国の裁判例
契約の解釈規則に関する比較法的考察
強迫における害悪の重大性と第三者効―日本民法96条の系譜
「何人も自己自ら占有の性質を変更することを得ず」(Nemo sibi ipse causam possessions mutare potest)―一つのローマ法準則の過去と現在
現代における占有保護の歴史的前提
与える給付と担保する給付―それから100年、もう一つの歴史〔ほか〕
著者等紹介
児玉寛[コダマヒロシ]
九州大学
西村重雄[ニシムラシゲオ]
九州大学
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