内容説明
15歳のとき、僕は本気で自殺のことを考えた。だが、モーツァルトとの出会いがそこから僕を救い出してくれた―。『ノアの子』などのベストセラー作家シュミットが、モーツァルトへ宛てた手紙と、モーツァルトから送られてくる音楽の“往復書簡”という形式で、人生が生きるに値することを教えてくれる自伝的フィクション。
目次
そこにモーツァルトがいたから
モーツァルトから送られた手紙(『フィガロの結婚』第3幕 伯爵夫人のアリア;『フィガロの結婚』第1幕 ケルビーノのアリア;『フィガロの結婚』第4幕 バルバリーナのアリア;『アヴェ・ヴェルム・コルプス』モテット;『クラリネット協奏曲』アダージョ;『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』ロンド・アレグロ;『ヴァイオリン協奏曲第3番』アダージョ;『コジ・ファン・トゥッテ』第1幕フィオルディリージ、ドラベッラ、ドン・アルフォンソの三重唱;『弦楽四重奏曲第15番』アレグロ;『大ミサ曲ハ短調』エト・インカルナートゥス・エスト ほか)
著者等紹介
シュミット,エリック=エマニュエル[シュミット,エリックエマニュエル][Schmitt,Eric‐Emmanuel]
1960年フランス、リヨン生まれ。現在、ベルギー、ブリュッセル在住。パリ高等師範学校卒業後、大学哲学教師を経て劇作家に転身、話題の戯曲作品をつぎつぎと世に送り、フランス内外の演劇界で注目を集める。のちに着手した小説分野でも、哲学的・宗教的洞察に親しみやすい筆致と物語性を絡ませて高い評価を獲得、現代フランス文学界を代表する人気作家のひとりとなる。往年の名女優ダニエル・ダリュー(映画「背信」「暁に帰る」「たそがれの女心」他)によって演じられた一人芝居「オスカーとばらの貴婦人」は、フランス各地で絶賛をあび(2003年モリエール賞最優秀女優賞)、また映画「イブラハムおじさんとコーランの花たち」は、名優オマー・シャリフ(「アラビアのロレンス」「ドクトル・ジバゴ」「うたかたの恋」他)の実力・人気とあいまって好評を博す(2004年セザール賞主演男優賞)など、原作および脚本としてつねにシュミット自身少なからぬ存在をアピール
小林宣之[コバヤシノブユキ]
1953年生まれ。大阪大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。大手前大学人文科学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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