感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まつゆう
0
ソ連の崩壊とともに社会主義=共産主義の終焉と考えられていることに待ったをかけるために、その筋で読んでみた一冊。当時からあった社会主義と共産主義の誤解。それは、どちらも功利的な個人主義(利己主義)に反対をするため同一視されがちだが、社会主義は経済活動を上部機関(国家など)に統合することを望む、組織化への情熱、一方共産主義の情熱は慈善や友愛であり、その敵として経済活動を見ているため、これを日常の外部に置かんとする。このため、社会主義の統合が進んでも、自由や解放を求める共産主義の情熱は消えることはない。2014/10/24
-
- 和書
- 獣道 マンサンコミックス