内容説明
売れているのに評価されない日本のモノづくりって何だ!!世界に賞賛されたユーノス・ロードスターの産みの親がモノ申す。
目次
第1章 大切なことを忘れてしまったクルマ業界
第2章 モノは心を育て、文化を作る
第3章 モノへの愛情を失った日本人
第4章 「マットウな」商品と「売れる」商品は両立する
第5章 二十一世紀の日本は、情緒によって劇的に変わる
第6章 モノ作りの学校を作ろう
著者等紹介
立花啓毅[タチバナヒロタカ]
1942年2月13日生まれ。武蔵工業大学生産機械科卒業。64年ブリヂストンサイクル工業へ入社、バイクの開発に従事。68年7月東洋工業(株)(現マツダ)へ転籍。実研企画室に籍を置き、初代FFファミリア(80年)、初代FFカペラ(82年)、RX‐7(85年)、ユーノス・ロードスター(89年)のプロジェクト・リーダーを担当。91年12月、(株)M2を発足し常務取締役。93年8月帰任。マツダスピード・マネージャー。02年3月定年退職。現在マツダの商品開発アドバイザーとして勤務
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感想・レビュー
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ウチ●
2
カーマガジンの「ネコ・パブリッシング」が目につき手に取ると・・・著者はすんごい人だわ。ブリジストンでバイクを作り、マツダで数々のヒット作を手掛けたエンジニア。物書きのプロではないので内容は部分的に疑問点もあるが、差し引いてもなお余りある若い頃からの冒険的取組み。巨匠ガンディー二との会談、伝説のルマン優勝車‘91マツダ787Bを駆ってのグッドウッド。「上手な車でも、人々から愛されないクルマは、鉄の箱にしか過ぎない!」名言だわ。日本の車はまだまだ発展途上だなあ。色褪せぬ価値をどう作るか、がモノ作りの課題。2014/03/22
しげる
1
作り手が意志を持つべしということ。スポーツカーとは走りの性能でもスタイルでもなく、「心を解放させる」ことのできるクルマである。では心の解放とは…と続く。はっきり決められていないものでも自分にとっての定義を持つことが重要だろう。2017/05/05