内容説明
泰山先生、教えてください。英雄と名高い関羽は卑怯者?悪役の曹操は稀代の人格者?これって本当ですか?
目次
「三国物語」の背景―乱世への予兆
語り継がれた「三国物語」―文字化される以前の姿
小説『三国志演義』の成立とその後の展開―読んで愉しむ小説へ
動き始めた「三国物語」―「桃園結義」の位置付け
「不義」の代償―「連環の計」が挫く董卓の野望
小説に於ける善悪の強調―劉備と曹操
小説に於ける「義」の強調―関羽の登場
英雄の虚像と実像(1)―曹操の二面性
英雄の虚像と実像(2)―関羽の二面性
天才軍師の誕生―小説に於ける孔明の位置付け
天才軍師の活躍―「赤壁の戦い」前夜の周瑜との軋轢
神になった英雄―関羽の最期と死後の活躍
もう一つの「三国志」―『説唱詞花関索伝』の世界
海を渡った英雄たち―スペインの『三国志演義』
『三国志演義』研究への回顧
著者等紹介
井上泰山[イノウエタイザン]
1952年、山口県下関市生まれ。山口県立豊浦高等学校卒業。東京外国語大学外国語学部中国語学科卒業。同大学院修士課程修了。関西大学大学院文学研究科博士課程後期課程所定単位修得後退学。博士(文学)関西大学。明治学院大学助手、講師、助教授を経て、関西大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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