内容説明
八木山に、ベーブ・ルースがホームランを放った野球場があった―仙台藩領地だった八木山を切り開いて野球場や公園を造り、県に寄付した仙台の富豪八木久兵衛の物語。「野球場」「戦争」「動物園」「日赤病院」「松並木」…八木山地区の起こりから現在までをエピソードでつづる。ミニコミ紙「さかみち」連載「八木山あのころ」の出版化。
目次
八木家の物語
八木山の隣は仙台城だ
山の総合開発が始まった
宮城女専が移転、向山小が誕生した
そのころ日本は戦争をしていた
放送局、野草園、動物公園
宅地造成の波が
八木家が遊園地を始めた
大地震が襲った
八木山に大病院が来た
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さんつきくん
2
仙台市にある一つの街・八木山の歴史を紐解いたローカル本。大正後期、山を買収した八木久兵衛氏の名字をとって「八木山」となった。今では遊園地や動物園、TV局や宅地があり、仙台でも有数な街であるが、八木さんが買い取るまで手付かずの自然があった。八木さんはまず野球場を作り、橋を作った。そして県や市に寄付する。やがて小学校、宮城女専学校ができた。八木山地区を戦争や、昭和53年の宮城県沖地震が襲い、時代を感じる。とにかく八木久兵衛さんの私財をなげうった行動力や先見の明は見事であった。2021/06/13
jackgingereric
2
八木山出身者・居住者のバイブルですね。2013/04/07
gurrengurren
2
八木山面白し!私はよそ者ですが、周辺への見方が一変させられました。何気なく暮らしている環境が、先輩達の並々ならぬ努力の上に形成されたものだと知ることができる、貴重な記録。文章も手記調ではなく読み手を意識した柔らかい表現で、各エピソードが短くまとまっていて片手間にスラスラ読める。百見は一文に如かず。2011/11/23
cocolate
0
ハホ山最高。2010/05/10