内容説明
ナーガールジュナの教えは、欧米における観念論と唯物論との対立でもなければ、東洋流の非論理的な神秘主義でもなく、長い人類の歴史の中でも紀元前4~5世紀の頃に、釈尊によって始めて説かれた世界の哲学史上でも珍しい実在論である。したがって先ずそのナーガールジュナの教えの概要を、本書を通じて頭に入れて頂くことが、釈尊が説かれた正しい教えを、直接理解して頂くための一番の近道になると考えている。
目次
理論編(正しい教えに関する検証;「行った」、「まだ行っていない」に関する検証)
物質編(眼その他の感覚器官に関する検証;集合体に関する検証 ほか)
行為編(行いと動作との融合に関する検証;瞬前に関する検証 ほか)
現実編(現実の到来に関する検証;錯覚に関する検証 ほか)
著者等紹介
西嶋和夫[ニシジマワフ]
1919年11月、横浜に生まれる。東京府立五中、旧制静岡高校を経て、1946年9月、東大法学部法律学科卒、大蔵省、日本証券金融(株)常任監査役、(株)井田両国堂顧問、東方学院講師を経て、現在自宅において仏教思想の普及活動を継続中。1940年10月、栃木県大中寺において沢木興道老師と相見。爾来1965年12月の同師御他界まで、引きつづき同師の御慈教を受く。1973年12月、丹羽廉芳老師のもとで出家、法名愚道和夫。1977年2月法戦式、同年12月嗣法。曹洞宗宗寿寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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