目次
1 ストレス問題をとらえなおす
2 健康であるということ
3 まなざしに囲まれた自分
4 働くこと、生きること
5 組織の中の私の価値
6 被災地の妹へ
7 和解の時
著者等紹介
根本忠一[ネモトタダイチ]
公益財団法人日本生産性本部メンタル・ヘルス研究所研究主幹、日本産業カウンセリング学会理事。1958年、福島県いわき市生まれ。1982年、明治大学卒業後、民間企業を経て、1988年に(財)日本生産性本部入職。ほぼ一貫してメンタル・ヘルス研究所で、企業調査を通し産業人のメンタルヘルス研究に従事。企業以外にも労働組合や自治体、生協等にも関わる。調査分析とともに講演や執筆活動も行う。2000年、エッセイ「心の医療を託す人」で第13回GE横河メディカルEssayコンテスト審査員特別賞受賞、2002年、論文「いのちに資する労働組合運動のために」でゼンセン同盟第5回山田精吾顕彰会論文コンテスト入賞、2012年、論文「メンタル・ヘルスの指標を用いた組織活性化の試み」(2011)で全日本能率連盟賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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GELC
9
世間でもホワハラという言葉が出てくるなど、消極的な指導しかしないことの弊害がクローズアップされるようになってきたタイミングで本書に出会った。本来のメンタルヘルスとは、ストレスを無くすのではなく、ストレスがあっても活力を損なわないようにすること(ストレス耐性)という主張に感銘。仕事に対して、経済的な糧を得る以上の意味を見出せるようになるかが勝負。そういう意味で、上司の最も大切な役割は、部下に仕事の面白さを教えることだと気持ちを新たにできた。書いていることは甘くないが、読むたびに力づけられる稀有な書である。2025/01/20
コジターレ
7
生産性本部に長年勤める著者が、「生産性」と対極にあるものを記したところが興味深い。人間として大切にすべきことや人生における本質的なことが、著者の人生経験と古典などの本を引用しながら述べられている。著者の研究の専門はメンタルヘルスであるが、それを研究することになったのは必然だったのではないか。そんなことを感じた。2024/11/13
Kotaro Hara
0
会社から借りた本だけど、期待以上でした。 もともと生協社内用に執筆依頼してたけど、内容が良かったので出版したそうです。 新しい年を迎えるにあたり、何が大切なことなのか考えるいいきっかけとなりました。2014/12/15