父親はなぜ必要なのか?

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093873673
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0098

出版社内容情報

子どもの成長にとって父親の存在はどのような意味を持つのだろうか? このあたりまえの疑問に真正面から取り組んだフランスの女流心理学者が、多くの臨床例と過去の先達の研究例をもとに、一般向けに書き下ろした<あたりまえの>父親論。

 最近の青少年による凶悪犯罪事件に共通する、両親とくに父親の影の薄さ。また一方で自己中心的で援助交際問題を起こしたりする女子高生の「未来に希望が持てない」などの意識の形成に、父親の在居は大きな影響を持つのではないか? これらの事件を単に社会現象と捉えず、その青少年たちの育てられ方にさかのぼらない限り、根本的な解決はあり得ない。現代フランスの女流精神分析学者が父親の存在意義とその不可欠な役割を、父親の始源にまで過去をさかのぼって調査し、現代の多くの臨床例と豊富なデータによって原題の育児における母親任せ、父親の仕事への逃避と疎外の未来に警鐘を鳴らす。

内容説明

幼児虐待、低年齢化する青少年の凶悪犯罪、ひき篭もり、メール殺人…。毎日の新聞をにぎわしているこれらの事件に共通する“父親の影の薄さ”。これらの事件と父親の存在とはどのような関係があるのだろうか?現代フランス気鋭の女性心理学者が、父親というものの歴史から現代の多くの事例まで豊富なデータを駆使して“父親の存在意義”を問い直す。巷間で盛んな“根性論”とは対極に位置する、実証的で「あたりまえ」の父親論。

目次

序章 なぜいま、父親が問題なのか?
第1章 父親の歴史
第2章 父親は死んだ?
第3章 父親の愛とは?
第4章 父親・母親・子ども
第5章 父親は必要か?
第6章 片親の家庭の不安
第7章 家族エコロジーに向けて
終章 父親はなぜ必要なのか?

著者等紹介

オリヴィエ,クリスティアーヌ[オリヴィエ,クリスティアーヌ][Olivier,Christiane]
1938年生まれ。ソルボンヌでJ・ピアジェとC・シランに学び、J・ラカンやF・ドルトと精神分析を行い、1972年から精神分析医として南フランスのエクサン‐プロヴァンス大学でフェミニズム学科講師を務める

宇田川悟[ウダガワサトル]
1947年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業。東洋英和女学院大学非常勤講師。専攻はフランス文化
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mukimi

9
大学図書館の医学精神分析の棚の本。フロイトやギリシア神話から現代の親子問題まで父親と子供の関係を深く掘り下げる。私は個人的に父親は必要でないという答を求め読んだ。しかし、赤ちゃんは母の肌を求めるように父の匂いや触感や温度を求めており、それは無意識の中に刷り込まれ、異性への思いに繋がるという説は興味深かった。父親を全く知らない子供は心の中の異性の居場所を空虚にしていると。この本を読んで一般的日本人はどんな感想を持つのだろう。父親についてみんなどんな考えを抱いているのだろう。あなたのお父さんはどんな人ですか。2015/04/02

緑のたぬき

0
フランスでも日本と同じような家庭での父親不在、父親がいないことによる悪影響問題が起きてるようだ。恋愛結婚で安易に結婚して、安易に離婚すると父親不在により子供にも悪影響が生じる。父親が幼児期からしっかりスキンシップして子育てに介入しないといけないとのこと。父親の加齢臭とごつごつ毛深い肌を子供に教え込むわけだ。2020/02/27

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