内容説明
O157、遺伝子組換え食品、環境ホルモン、ダイオキシンなど、1990年代後半に入ってから、それまではあまり問題にならなかった食品の安全性にまつわる新しい問題が続発しています。さらにまた、薬剤耐性菌や放射線照射食品など、今後大きくクローズアップされる可能性を秘めた問題も数多く存在しています。本書は、食品の安全性を求めて闘う人間を通して、食品の安全性に関する主要なテーマに深く踏み込み、日本の食の安全システムのどこが遅れているのかを明らかにしました。
目次
第1章 食の安全運動が加速してきた
第2章 みんなのために・自分のために闘う
第3章 安全のための検査・監視・研究体制を強化する
第4章 安全性とその基準を見直す
第5章 食品添加物と正しく向き合う
第6章 農薬・動物用医薬品の「基準」を厳格に定める
第7章 食品衛生法に「消費者の権利」を謳い込む
第8章 教訓を生かす
第9章 私たちは「食の安全」をこう考える