内容説明
数学を8年間、コンピュータサイエンスを3年間教えたことのある著者が、自らの経験に基づき、これからの時代に必要な数学とプログラミングの能力を身につけてもらいたいと筆をとった意欲作。定義や命題から入る伝統的なアプローチではなく、プログラミングによる視覚的アプローチで直感的な理解を促します。数学の視点からプログラミングを眺め、また逆にプログラミングの視点から数学を眺めることで、退屈な計算問題は、さまざまな工夫が可能なプログラミングの課題になり、プログラミングの文法は、数学の問題を解く上での強力な武器となり、それぞれの新たな魅力に気づかされるきっかけとなります。代数、幾何学、三角関数などの高校レベルの数学を使った数多くの例題を盛り込み、実際にProcessingでPythonプログラムを動かしながら、AI時代に求められる数学の能力を磨いていきます。
目次
1部 Pythonを始めよう!(turtleモジュールを使って多角形を描く;退屈な計算をリストとループで楽しくしよう;条件分岐を使って予想・確認する)
2部 数学の地に踏み込む(代数を使った数の変換や保存;幾何学で図形を変換する;三角関数で振動を作る;複素数;コンピュータグラフィックスや方程式の解法に行列を応用する)
3部 これまでの学習内容の発展(クラスを使ったオブジェクトの作成;再帰を使ってフラクタルを作る;セルオートマトン;遺伝的アルゴリズムで問題を解く)
著者等紹介
ファレル,ピーター[ファレル,ピーター] [Farrell,Peter]
ケニアにおけるPeace Corpsのボランティアからスタートして、数学教師を8年務め、その後はコンピュータサイエンスの教師を3年務める。プログラミングを数学の授業に取り込む方法を模索するようになり、現在は数学をより深く、より面白く、より高度に学習できるようコンピュータを活用することに興味を引かれている
鈴木幸敏[スズキユキトシ]
基本的に新しいテクノロジには興味を持ち、主にデスクトップアプリケーションの開発に携わる日々を過ごしている。2003年千葉大学理学部情報数理学科卒業。2005年千葉大学大学院自然科学研究科数学・情報数理学専攻卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 地元最高! 〈3〉