内容説明
卓越した細密抽写の技と大胆な遠近法とで秋田蘭画を確立した孤高の天才画家。主君佐竹曙山の寵愛と嫉妬とに苦しめられた主人公の栄光と謎の死に迫る渾身作。
著者等紹介
小室千鶴子[コムロチズコ]
埼玉県生まれ。東京教育大学教育学部心理学科卒業。卒業後、帝人株式会社、鐘紡株式会社に勤務、紡績工場の舎監、並びに企業内高等学校の教師となり、名古屋、東京都練馬区に赴任する。その後、郷里川口市に戻り、独学で法律を学び、司法書士の資格をえて地元で開業。業務のかたわら小説を書きはじめる。「幸謙女帝と道鏡」をテーマに「女帝」、山上憶良と大伴家持に題をとった「孤愁の人」、岩佐又兵衛の数奇にみちた生涯と独特の絵を「浮世の絵師」として、歴史小説を多数発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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