内容説明
悩みすぎて自分を見失ったとき、決断する勇気がほしいとき、恋をしたとき、誰かをもっと知りたいとき。何度も何度も立ち返りたくなる、読むお守り。星座と星座は鎖の輪のようにつながっていて、12星座全体がひとつの流れになっています。その流れを物語のように読み解く、誰も読んだことがなかった星占い本。
目次
星占いのこと
星占いのしくみ
牡羊座
牡牛座
双子座
蟹座
獅子座
乙女座
天秤座
蠍座
射手座
山羊座
水瓶座
魚座
12星座のつながり
著者等紹介
石井ゆかり[イシイユカリ]
独学で星占いを習得し、2000年よりインターネット上で星占いサイト「筋トレ」を立ち上げる。年間・週間の12星座占いを掲載し、特徴的な文体で幅広い層の支持を集める。雑誌や携帯サイトなどに占いを発表するほか、占い以外の文章にも取り組み、活動の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さと
94
石井ゆかりさんにはどんな肩書きがしっくりくるだろう。占い師 というと、的中率云々という事になりがちだが彼女は占いという世界の研究者であるかのようだ。 自分が他の星座の特徴をも持ち合わせていると気づいた時、12の星座は個性を持つものの繋がっているという概念がしっくりきた。自分が今落ち込んでいたのは牡羊座特有のものでありむしろ朗報だと。占いは依存するためではなく心のカンフル剤として仲良く使っていきたい。2020/02/04
masa@レビューお休み中
47
面白かった〜。300P以上あるボリュームなのですが、読み始めると次の展開が気になってどんどん読み進めてしまいます。ある男の人生をひとつの物語にしたものが、12分割されているのですが、それが12の星座、それぞれの特徴であったり、性質を説明しています。牡羊座から始まり魚座まで、まるでひとつの円をぐるっと一回りするような不思議な感覚があって物語を読むだけでも面白いのではないかと思います。2012/01/13
金城 雅大(きんじょう まさひろ)
29
12星座占いといえば、高校3年生の時にハマったことがある。 通っていた予備校の現代文の講師が副業で出していた本を講義中に宣伝されて、読んでみたら的を射すぎていて「なにこれすげー」となり、しばらく12星座の相性でしか人間関係を見れなくなった時期があった。 その時の知識があったおかげか、本書も読みにくくはなかったかな。 妻に言わせると「すごく抽象的な表現をする人」だそうだが。2019/01/29
まみ
12
石井さんって本当にすごい、と再認識した。12星座を輪のようにつながった一連の流れとして(それも寓話になぞらえて)とらえるとこんなにわかりやすいのか! すべて自然な因果関係によって意味づけられているんだな。天体が12星座を動いていくということは(占星術の世界では)私たちも数日単位、月単位、年単位でこの輪をまわっているということだ、前の段階をふまえて次のステージへ進むことの繰り返しで成り立っているのだ、そう意識するだけでなんだか勇気づけられる。2011/12/12
haruaki
8
星占いというフワフワと実体のないように思われがちものを、誠実な文学におとしてくれる優しく紡ぐ言葉に癒される。引力のある惑星に生まれ、生まれた時の星座の位置に寄り傾向が出る。各星座が繋がっていくフェアリーテールの様に、人も繋がりなくして生きてはゆけないのだという事を改めて感じさせてくれる。神話も、その星座に生まれた特徴を持つ作家や芸術家、哲学者などの言葉の引用も、一層この本をただの星占いの本というジャンルから、読み物として深みを持たせてくれている。2016/09/21