内容説明
昔ながらの穏やかでやさしいひととき。さあ、かわいい菜園付き手作りハウスで緑に包まれて生き返ろう。
目次
第1章 「ダーチャ」って何だろう(ロシアの夏はダーチャとともに;ダーチャなんて大嫌い!? ほか)
第2章 ダーチャへ行こう!(空港から市内へ、早くもダーチャが沿道に;本屋さんは園芸コーナー花盛り ほか)
第3章 ダーチャに見るロシアの心(自然から謙虚に学ぶ;今日は劇場、明日は菜園 ほか)
第4章 ダーチャのある暮らし(欧州各国に根づく都市型菜園のある暮らし;ダーチャ暮らしの第一歩、市民農園を借りよう ほか)
著者等紹介
豊田菜穂子[トヨダナホコ]
上智大学文学部新聞学科卒。雑誌、PR誌などの取材・執筆・翻訳に携わる傍ら、ミニコミ誌「勝手にロシア通信」に参加
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hirouch
7
ロシアのダーチャ。ザ•スラブの牧歌的な雰囲気に興味があったので読んでみた。カラー写真が少ないのが残念。あと、こういう本はやっぱりロシアに長年住んでいる人に書いてもらいたいというのが個人的な感想です。ロシアを無条件に礼賛する文が必要以上に多く、多くは他人の芝は青く見える的要素から来たのではと思えてしまいます。2014/12/22
ソバージュ
6
ロシア関連書に度々登場する[ダーチャ]。家庭菜園のある郊外の家だが、それに特化した本。のっけからあるロシア人のダーチャの悪口から始まり興味をそそられる。ダーチャって何?から過ごし方やお宅拝見等、ロシア人の生活が垣間見れました。2019/02/23
RingWondeRing
5
ロシアで作られるジャガイモの90%超がダーチャの自家栽培とか、政変はみんながダーチャにいる8月に起こるとか、ほんとですか!すごい。ロシアにこんな文化があったなんて。文化や歴史的な背景を知ると、別荘でもセカンドハウスでもなく「ダーチャ」ですねえ。酔っぱらったおじさんが言った古いロシアのことわざ「いいかね、人生には大切なことが3つある。家を建てること、子供作ること、そして木を植えること」は、すばらしい。2014/03/10
けいちか
5
モスクワに長年住んでいるが、実際にダーチャに行ったことがあるのは数回。しかし、ロシア人は仲良くなるとダーチャに誘いますね。行ったことがあるだけに、読んでいて「そうそう」と思う部分と、「勘違いじゃないの?」と思う部分がありましたが、勘違いの部分ももしかしたら、私の勘違いかもしれないなと思ったり。ロシア人の普通の生活に興味がある人はこの本をお勧めします。2008/11/05
noko
4
ダーチャはロシアの国力を支えていると思う。ダーチャはソ連の置き土産。モスクワの人のダーチャ保有率は75%。金曜はダーチャへ行く為の渋滞ができる。土地は国に貰えたが、本当に土地onlyで、建物さえもないので、庶民は小屋を作る。トイレも水道も電気ガスもないので、コツコツ自分でDIY。子供は楽しいが大人は大変。作物は一度に大量に採れるので、近くに配るも、貰った方も結構大変。ロシアはジャガイモ生産量世界で5位以内に入るが、そのジャガイモの92%はダーチャ産。食料不足を回避し、アルコール依存も少しは軽くしている。2025/01/23