内容説明
生きることにすら効率を求めて、何が生まれるのか。時間の自由、心の自由を求めて。
目次
第1章 喰うことは生きること(土鍋で炊いたら驚いた;貧乏人こそ米を喰え ほか)
第2章 遊びながら暮らすために(一〇〇円ショップの大罪;コンビニの光 ほか)
第3章 我、田園に漂着す(貧乏長屋は田舎の味;貧乏人、東京へ行く ほか)
第4章 一億総貧乏時代を迎えて(貧乏礼賛―見いだされた力;さよならテレビジョン ほか)
著者等紹介
川上卓也[カワカミタクヤ]
昭和49年生まれ。東に筑波山を望み、平将門、長塚節の里として知られる茨城県結城郡石下町にて貧乏生活に入る。全日本貧乏協議会を設立し、Web会報誌『耐乏Press Japan.』を発行。不況長引く現代を貧しくも力強く生きる貧乏人にとっての啓蒙を促し、21世紀における貧乏の定義を確立すべく活動中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
D21 レム
19
家で作る食事とコンビニのお弁当の比較には、深く納得。時短できても意外と効果的でないコンビニに対して、自分で作ることで技術の向上という目に見えないプラスがあると著者は考える。確かに!また、卒業アルバムや本棚まで捨てているのが、中途半端ではなく一目置く所。100円ショップについてはさんざん買っては無駄にしてきた経験から、しみじみと納得…。洗濯機稼働率を減らすための洗濯計画表がすごい。手持ち衣類の少なさは、修行僧なみ。「さあ、服を着たまま風呂場へ!」。2002年の本。著者は今、どこで何をしておられるのだろう!2014/10/06
Ted
10
'02年9月刊。◎生き方としては理想的だが健康な独身時代しか通用しないのでは?将来や家庭、病気のことを考えるとリスクが大きい。とはいえ、ブランド物で身を固めている人を見ると「この人が素っ裸になったら何が残るのだろう?」と普段から思っていたので共感することが多かった。身の周りには無ければ無いで済ませられるものが想像以上に多い。「あって当然、無いと恥ずかしい」という感覚を植えつける企業の論理・宣伝に我々の感覚が麻痺しているのだ。商品という名のゴミに囲まれた生活にどれほどの価値があるのかを問うきっかけになった。2012/06/27
しょー
5
金を使わず、頭を使う。それも、乗り気で頭を活かす。お金を使わないからこそ、得られるものがたくさんある。 まずは、本代の節約から。2014/06/04
くらーく
4
出来合いを買うのではなく、材料を買うのは当然だよね。カップラーメンなんてどんだけ高いか。魚柄仁之助さんとちょっとかぶるかな。ただ、続編があまり出ていないようなので、もう貧乏に飽きてしまったのかもね。もう少し年を取ってからでも良いかも、貧乏は。2015/11/07
白い駄洒落王
4
面白い。自分なぞまだまだだ。いろいろ参考になる。2013/03/26