内容説明
本書は、一企業の糾弾が目的ではない。商工ローン問題が“目玉を売れ、賢臓を売れ”の取立方法だけに焦点が当てられてはいけない。日栄たたきと引き換えにポリシーのない金利引き下げと実効の期待が薄い根保証の見直し程度で収束させては根本的問題解決にはならない。日栄以上に反社会性の強い商工ファンドの実像を明らかにして、その背景にある本業を放棄した銀行、さらに銀行がそうせざるを得ない状況をもたらした金融政策にまで言及することが必要だ。
目次
第1章 死んだのは借り手だけではない
第2章 賃金業界の覇者を目指した男
第3章 大島に教えたもう一人の人物
第4章 主幹事の交代
第5章 会社を私物化する守銭奴
第6章 だれも知らない振込口座
第7章 中小企業のことをだれが考えるのか
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