出版社内容情報
生まれつき前足が普通とちがうダッギィは、ハンディキャップをさかてにとって〈泳ぐブタ〉になった。さらにひょんなことから「空を飛べるかもしれない!」と思い込んだダッギィは…。かしこく勇敢な子ブタの痛快な物語。厚生省中央児童福祉審議会推薦 小学校中学年~
内容説明
なぜか生まれつき前足が普通とちがった、子ブタのダッギィ。ハンディキャップを逆手にとって、まずは“泳ぐブタ”になった。つぎは目標の“空飛ぶブタ”に―。心やさしく勇敢な子ブタのダッギィが、めざましい大活躍。ユーモアいっぱいの痛快な物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山猫
13
妻からのバースデープレゼント。先日、ディック・ブルーナが子供の頃、脚にギプスを着けて過ごした話を読んで、再読。
timeturner
5
ハンディを背負って生まれてきたことを卑下したり隠したりせず、プラスの方向にもっていこうとするダッギィの生き方はポジティブ・シンキングの鑑。それを説教臭く説くのでなく、ユーモラスに楽しく描いているのがいい。アヒルやカワウソ、ヒトなど、ブタ以外のキャラたちも最高。2014/06/19
ヴェルナーの日記
0
著者ディック・キング・スミスは、昔ヒットした映画『ベイブ』(原名は「子ブタ・シーピック」)の原作者。本作は『ベイブ』より、前に執筆された物語で、子ブタのダッキィが主人公である。ダッキィとは、普通の子ブタより未熟に生まれたブタの総称であり、主人公ダッキィも、本来ならばピッグマン(養豚業者だが、ブタたちから見ると、自分たちの世話をしてくれる召使い)に始末されるはずだった。しかし、ダッキィは運良く生き延びて、空を飛びたいという、ブタらしからぬ夢を持つ。果たして、どの様に夢を叶えるのだろうか?それが見物だ。2014/02/26
ワタナベ読書愛
0
1992年刊行(原書:1980年)。生まれてすぐに「片づけられた」子ブタが、他のブタとは違う犬のような前足と、彼独自の感性と勇気を使って、運命を切り開いていく話。養豚場や田舎の自然の中にいる動物たちが活躍する話で、人間のように一人一人が独自の考え方や個性があり、実に生き生きと描かれている。他人と違う、普通じゃないということを、自分の強みにして、他の人ならできないことに挑戦していき、どんどん仲間や理解者を増やしていき、最後には大きなことを成し遂げるサクセスストーリー。子ども向けに書かれたが、大人も励まされる2024/01/17