内容説明
桃花学園に通う学生、十崎巧巳は、3年前、両親とともに交通事故に巻き込まれるが、彼だけが九死に一生を得る。ひとつ年下の妹、由衣とふたりで暮らしていた巧巳は、時折蘇る事故の悪夢に悩まされてはいたが、それなりに楽しい日々を送っていた。悪友たちとたわいもないことで騒いだり、幼なじみの梗にどつかれたり…。そんな何の変哲もない毎日が、ふとしたことから少しづつ変化してゆく。その中で巧巳はかつて自分に起こったすべて思い出していくのだった。懐かしい記憶とともに…。
著者等紹介
深川拓[フカガワタク]
初めて作品が活字になったのは鮎川哲也・編『本格推理5』(光文社文庫)。以来約十年、本格ミステリから出発してホラー、ヤングアダルト、そしてゲームのノベライズと活躍中
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