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内容説明
フランスを代表する最もエレガントな文化といえるワインを通して見るフランス史。ワインにまつわる逸話の数々を読みながら、フランスが誇る銘醸ワインを味わおうとするものです。
目次
ソリュトレの丘の遺跡―石器時代の遺物が生みだすワイン
ギリシア植民市の誕生―ワイン文化発祥の地マルセイユ
ヴィクスの丘の青銅壷―はるばる運ばれたワイン
アレシアの悲劇―カエサルの兵糧とワイン
パクス・ロマーナ―ローマの平和とワインの普及
キリスト教の普及―聖マルタン伝説とトゥレーヌのワイン
クローヴィスの改宗―フランス王国の誕生とシャンパーニュ
ヨーロッパ統一の英雄王―カール大帝のワイン伝説
ヴェルダンの和約―ブルゴーニュの誕生
聖ジャックの道、銀河―巡礼の道のワイン〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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9
日本で一番ワインに関する著作が多い著者(wiki情報)が、ワインを軸にフランス史を語る、蘊蓄いっぱいの本。著者はライフワークであるヨーロッパの政治経済研究のため建築・ワイン・キリスト教を3つの軸にしたようで、非常に共感を覚えた。/ローマ帝国・修道院・メディチ家・絶対王政・フランス革命・鉄道といった、現在のフランスを形作ってきた歴史的出来事が同時に今日のフランスワインも形作ったことがよく分かる。フランス、ワイン、歴史のいずれかに興味があれば楽しく読み通せると思う。2023/01/04
渓流
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ワインを頭で飲むための雑学収集の読書。それなりに話の小銭入れに入れるトピックは拾えた。2017/11/02
goudy
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文量としては歴史がかなり多く、量だけ見るとメインはほぼそちら。基本的に歴史をつらつらと語ったあと、出てきた土地や人物に関連するワインについて言及するような形が多いので、歴史を知らなくても大丈夫。ただ、あらかじめ詳しい人はもっと楽しめそう。個人的には特に修道院との絡みにロマンを感じた。2015/06/25
あたおろち
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フランスの歴史的な出来事には、ワインにまつわる小話があふれていることがよくわかる。クオリティはもとよりストーリーがあるからこそ、フランスワインのファンが世界中にいることを再認識2025/01/18