内容説明
人は、かくも残虐に人を殺してきた…処刑・虐殺の歴史。
目次
第1章 古代ローマ帝国 皇帝の血の饗宴(コロセウムで演じられた残酷ドラマ;女性不信の果てに―皇帝ティベリウス ほか)
第2章 一四~一七世紀 魔女裁判の残酷(魔女裁判での残忍な拷問と処刑;異端審問の犠牲者―ジャンヌ・ダルク ほか)
第3章 一五~一六世紀 ロンドン塔の囚人(ロンドン塔で斬首された貴顕淑女;無惨な二人の幼い王子―エドワード王とヨーク公 ほか)
第4章 一七~一八世紀 パリの処刑広場(絞首台が常設されたグレーヴ広場;凄惨残酷な公開処刑―国王暗殺者ラヴァイアク ほか)
著者等紹介
桐生操[キリュウミサオ]
本名、上田加代子。1971年~1974年、パリ(ソルボンヌ)大学、リヨン大学へ留学。友人、堤幸子との共同ペンネーム(桐生操)で数々のノンフィクション作品を生みだす。堤幸子逝去(2003年)後は、単独で執筆を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遊未
3
古代ローマ、魔女裁判、ロンドン塔、パリの処刑広場。この著者名がお二人とは知っていたけど、お一人がご逝去されていたことは知りませんでした。聖職者の食欲も色欲も金銭欲より一番恐ろしいのは神への情熱ということがよくわかります。そして、ギロチンによる殺人の圧倒的なスピードアップ。西洋の死刑廃止は処刑の歴史から生まれたと感じます。2024/03/21
あや
3
ローマ、魔女狩り、ロンドン塔など一通り。残酷史頻出の人物からあまり聞かない人物まで色々いて面白かった。この手の本を読むたび、こうやって人生を終えた人が過去実際に山のようにいるという事実に戦慄する。2023/11/10
あむ
3
事実なのか疑いたくなるくらいの扇情的かつ、残酷な描写が続く。あまり人に勧められる本ではないけれど、昔は特に処刑は私怨を晴らす場だったり、支配者のゲームだったり、反逆者から名誉も誇りも剥ぎ取って恥辱の限りを与える見せしめだったり…どうも正当化しようが無い、人類の闇だと思いました。そのような処刑に臨む人々の態度もそれぞれで色々と考えさせられました。2016/06/04
サラ
1
史料として2017/03/04
Akio Kudo
0
主にヨーロッパのフランスやイギリスが舞台になっているが、人間の残虐さはどこでもいつでも大差が無いなと呆れる。眉唾の史実も多いが、楽しんで読める。★★★2017/10/16
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- 和書
- 優しい水