感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほぼひつじ
10
立面図、断面図、透視図。三次元を二次元に落とし込む表記方法。これらは設計を補佐してくれる反面、思考のプロセスに制限を与えるかもしれない。表現方法を変えれば、新しい視点と概念を得れるかもしれない。そして虫の複眼のアイデアから始める、新しい建築の作り方。その虫の目に知性を与え、群れを作れば、その群れがまた一つの生命の様に自律する。簡潔なルールで各々が作用しあい、複雑な全体が現れる。まさに生命の原理で、建築が生成されていく。テクノロジーがあるから出来ることだけど、それで建築に生き物らしさを与えるのが面白いです。2016/04/24
KakeruA
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同シリーズの佐藤淳さんのようにテクニカルな話がメインかと思いきや概念的な話で主に構成されている。情報空間や情報倫理をもとにどう建築化していくのか書いてあったように思う。アルゴリズミックな建築の裏にある概念が空間とつながり、目的と手法について考えるきっかけとなった。2011/07/12
askmt
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非常に興味深い。のだけれど、建築というのは結局住んでなんぼというところは外してはいけないように思え、その意味ではコンセプトだけではなくその結果も提示してほしかったところ。人にとってよい建築がアルゴリズミックに生成できるのだとするとそれはとてもすごいことにも思える。2023/03/04