扶桑社ミステリー ウサギ狩り人〈下〉

ケプレル，ラーシュ【著】〈Ｋｅｐｌｅｒ，Ｌａｒｓ〉/古賀 紅美【訳】

扶桑社（2021/10発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 383p／高さ 16cm
• 商品コード 9784594088606
• NDC分類 949.83
• Cコード C0197

出版社内容情報

世界1500部突破！　ヨーナ・リンナシリーズ最高傑作！
そこは天国ではなく地獄。
ヨーナとサーガが繰り広げる鬼気迫る追跡劇！

ストックホルムの高級住宅街。売春婦の目の前で客が撃ち殺された。公安警察警部サーガが緊急出動するが、犯人はシリアのテロ集団と関わりのある男の名前を口にして、現場を立ち去ったあとだった。唯一の目撃者を尋問すると、犯人の頬には長い髪の束のようなものが垂れ、被害者に童謡をきかせ、ゆっくりと時間をかけて止めを刺したという。4年の刑で服役中の元国家警察警部ヨーナの元に、意外な人物が訪れる。ヨーナは国を揺るがす凶悪犯を追跡するために、復帰する。
犯人の奇妙な行動から、犯人が十人の殺害を計画していると見破ったヨーナは、サーガとともに連続殺人犯の動機に迫る。浮かび上がってきた被害者の共通点を見つけたヨーナは、30年前に起こった、陰惨な事件の真実を探るが――。
巧みな伏線とスピード感、ダイナミックな展開と精緻なディテールの融合からなる、シリーズ最高傑作！

内容説明

子ウサギが十羽登場する童謡をきかせ、血を流す被害者のそばで１９分間とどまり、目撃者を生かしたまま立ち去るという明らかに奇妙な行動は、続く被害者にも共通した犯行の手口だった。犯人は十人の殺害を計画していると見破ったヨーナは、サーガとともに連続殺人犯の動機に迫る。浮かび上がってきた被害者の共通点からヨーナは、３０年前に起こった、陰惨な事件の真実を探り当てるが―。巧みな伏線とスピード感、ダイナミックな展開と精緻なディテールの融合からなる、シリーズ最高傑作！

著者等紹介

古賀紅美［コガクミ］
上智大学国際関係法学科卒。英語翻訳者。翻訳書多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[nuit@積読消化中]

シリーズ6作目。相変わらずのスピードとテンポの良さで物語が進んでいく！服役中であってもヨーナの推理と体力は健在。今回はサーガの使い方がちょっともったいなかったなぁ…と思いつつ、ラスト、次回作へ続くだろう終わり方！ついつい調べてみたら、やつが帰ってくる！？次回作に期待！扶桑社さまよろしくお願いします！

2021/12/08

[キムチ]

終わってみれば、なーんだの何時ものラプレル。でも最後、ヨーナとの再会を期すヴァレリア・・森の中で次なるシーンへの予兆が★ウサギの童謡が字面BGMで展開する当作品。横溝ものを思い出すけど残虐性は北欧の粋。刑務所から出陣のヨーナ、今回はまともっぽくキリキリ指示を出すわ、動くわ、なかなか。サーガは霞んでいる感じ。国のトップ層の殺人から始まる当作品、冒頭のプール排尿男がキーを握っていて。。。まぁ下半身問題の結末。

2022/07/22

[み]

ヨーナさん、お帰りなさい、カッケー♪お話しは、お話しとはいえ、犯人が超人過ぎて(^^;そして、最後の文章が気になります、早く次作が読みたい〜

2021/10/17

[しましまこ]

ピンチばかりの下巻。上司の机上を凪払い「くそ喰らえ！」と怒鳴りつけるサーガ、「ただ法を破ればいいんだよ」言い放つヨーナ。シビレるね～。そしてラストがっ！ヤダヤダ早く次巻下さい。

2021/10/10

[キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん]

連続殺人で殺し方が陰惨、目を撃ったり斧で切断して、犯人がなかなかわからない、最後はサバイバルに近い死に物狂いの生き残り乱闘で、王道の北欧ミステリー。ラストの一文が不気味。

2022/08/08