内容説明
幕末の水戸藩は、新たな時代を模索し揺れていた。尊王攘夷か、幕府再興か―。それぞれの大義のもと、藩内各地で血みどろの権力闘争が繰り広げられた。政局の転換で、幕府復興を掲げた諸生派は水戸藩を脱出し、転戦の末、悲劇的な末路を迎える。前著『市川勢の軌跡』で、市川三左衛門ら諸生派の1000キロに及ぶ行軍の跡を丹念に辿った著者が、行を共にした最年少の若者・黒崎大三郎の目を通して、激動の幕末・維新期を新たな視点で描いた歴史小説。
著者等紹介
市村眞一[イチムラシンイチ]
1948年茨城県生まれ。学習院大学経済学部経済学科卒。茨城新聞記者、編集局次長論説副委員長、取締役総務局長を経て茨城プレスセンター代表取締役社長兼茨城新聞社常務取締役。現在茨城新聞社相談役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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