内容説明
旧制女学校制度は、良妻賢母主義を標榜した高等女学校のほか家事裁縫技術を教授する女学校も含めて重層的な構造を持っていた。茨城県立高校のうち「第二」高等学校と称しているものはその前身が旧制高等女学校であるように、現在は男女共学でもかつては女学校であった高等学校は多い。本書は、茨城県内に設置された女学校の展開を概観し、「女学校」が果たした茨城県における歴史的役割を考察するものである。
目次
第1章 近代女学校制度の概略
第2章 茨城県立校として設置された高等女学校
第3章 市町立高等女学校の設立
第4章 実科高等女学校から高等女学校への昇格
第5章 実業学校から高等女学校への昇格
第6章 私立女学校の展開
第7章 職業教育を行う女学校
補論 短期大学の展開
著者等紹介
佐藤環[サトウタマキ]
1960年生。1984年、慶應義塾大学文学部史学科国史学専攻卒業。1995年、広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得満期退学。現在、茨城大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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