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内容説明
限りなく深く、真っすぐに結ばれた動物と人間の、揺るぎない絆!45年にわたり、石岡の片隅にひっそりとはぐくまれた、別離と再会の物語。
目次
プロローグ タローは誰を待つ
第1章 小学生に囲まれて
第2章 駅前のアイドル
第3章 奇跡の再会
第4章 コロとこっこちゃん
エピローグ あした会えるさ
タローが暮らしたまち
紙芝居「コロとこっこちゃん」
著者等紹介
今泉文彦[イマイズミフミヒコ]
昭和27年、石岡市生まれ。大学ではワセダミステリ・クラブに所属し創作活動に励んだ。昭和51年、石岡市職員となり、主に広報や企画、地域計画などの分野を担当した。平成22年、石岡善隣幼稚園の園長となり現在に至る。茨城大学地域総合研究所客員研究員。ライフワークは地球の歴史研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あおでん@やさどく管理人
22
【第8回やさどく】ふとしたきっかけで知った忠犬タローの物語。「忠犬」といえばハチ公が圧倒的に有名だが、茨城県の石岡にも、17年間毎日朝夕欠かさず駅で飼い主を待ち続けた犬がいたそう。タローの賢さと、タローを見捨てることなく世話し、見守っていた石岡の人々の温かさが、この感動の物語を生んだのだと思う。意図したわけではないが、「やさどく」の期間に読めてよかった。2016/09/17
ゆきんこ
1
昭和39年から56年まで主人に会うために茨城県の石岡駅まで17年間毎日二往復通い続けたタローの話。 39年の暮れに石岡市立東小学校の用務員さんの杉本由亀夫(ゆきお)さんの家に、針金が首に巻かれた状態で迷い込んできたタロー。 それから保健所に危うく殺処分にされそうになる事件もあったが、杉本さんに家族同様にかわいがられ、生徒から可愛がられ、また駅前までのニキロの道沿いの人々、商店街の人々に見守られて生きて行く。 主人は誰なのか・・・ それがタローの死後28年経ってわかったのである。タローと別れて45年の歳月が2012/06/26
shinichi_t
1
17年間、飼い主に会えるのを待って、石岡駅に通い続けた忠犬タローの実話。確かに自分が学生の頃は石岡駅にタローの額が飾ってあったのを覚えています。それにしても、こんなにも感動するエピソードが残されていたとは。タローを理解し、学校で飼うことを許してくれた校長先生。タローの命を救い、わが子同然に面倒をみた用務員さん。そして奇跡の再会のものがたり。テレビの「天才!志村どうぶつ園」でも紹介されたので、それを見て感動された方も多いと思います。著者は幼稚園の園長さん。あるつながりから、タローの足跡を追いかけるようになり2012/01/15
フラワーミック
0
志村動物園を見て、過去に読んでいた事を思い出した。それにしてもこの本を読んだ時も、そのあと2012年に読売テレビで放送した時も、そして今回も同じ事を思う。なぜ飼い主は別れた現場の駅を探しにいかなかったのか、と。たったそれだけで17年間毎日、会う機会があったのに。という事を幼稚園児に非難してもしょうがない事は分かっているのだがどうにもやるせない。しかし周囲のたくさんの人に見守られ可愛がられ、この犬は幸せに過ごしたのだろうと思えた事が救いだ。学校に入ってきた犬をみんなで飼うとかおおらかな時代だったな。2015/02/14
ぴょこたん
0
映画を観てすぐに読んだんので、タローのけなげさが映画のシーンで思い出されてよかった。 小説ではなく、タローのことを覚えてる当時の小学生やその保護者の方の記憶や新聞記事などが書かれてる。 なので、映画がより深く感じられます。 ハチ公以外に横須賀にもそういうワンちゃんがいたなんて知らなかった。 (横須賀在住時代が4年ほどあったけど全く無知💦)2024/04/10