内容説明
日本が生んだ世界最高級の指揮者、小沢征爾。本書では、少年の頃から山野に親しみ、師の斎藤秀雄氏や成城学園時代、桐朋学園時代のなつかしい思い出が詰っている“長野”という土地に目を注ぎ、その山野のなかの小沢征爾をみつめることで、その人生を織りなした糸が何なのかを解きほぐす。仲間と自然にはぐくまれて今日にいたったその側面、そして、一九九八年初頭、長野冬季オリンピックの開会式でベートーヴェンの「第九交響曲」を指揮するまでのできごとから、夢のかなった一九九九年五月五日の「こどもの日スペシャルコンサート」までのことを追跡。
目次
序 還暦をこえて
第1章 雪の奥志賀高原
第2章 生いたち
第3章 日本を離れて、単身ヨーロッパへ
第4章 奥志賀高原との出合い
第5章 長野冬季オリンピック
第6章 音楽家の原点
著者等紹介
石井清司[イシイキヨシ]
ノンフィクション作家。1936年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。在学中より放送作家として活躍。現在は放送評論家としてメディアに関する著作を多数出版。徹底した現場ルポによるメディア論、人物論で高い評価を得ている
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