マックス・ウェーバー 普遍史と歴史社会学

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784872622256
  • NDC分類 361.234
  • Cコード C3036

内容説明

いま、マックス・ウェーバーを問い直す意義とは何か。マックス・ウェーバーが生涯にわたって探究した「歴史」のなかに、新たな視点と可能性を提示する。

目次

第1章 「プロテスタンティズムの倫理」論争と方法の転換
第2章 マックス・ウェーバーにおける普遍史概念
第3章 マックス・ウェーバーによる普遍史論の転換―後期ウェーバーの歴史学方法論をめぐって
第4章 マックス・ウェーバーの批判対象
第5章 理想型としての「近代」
第6章 マックス・ウェーバーの歴史学方法論
第7章 マックス・ウェーバー、ゲオルク・ジンメルと世紀転換期歴史科学 一八九〇‐一九二〇

著者等紹介

犬飼裕一[イヌカイユウイチ]
1968年愛知県生まれ。1996年早稲田大学大学院文学研究科単位取得。博士(文学)。2003年北海学園大学経済学部助教授。2009年北海学園大学経済学部教授。専攻は歴史社会学、歴史学方法論。著書に『マックス・ウェーバーにおける歴史科学の展開』ミネルヴァ書房、2007年(2008年度日本社会学史学会奨励賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

7
歴史概念を問い直す、良書。社会科学の概念は自然科学と違い、曖昧さを伴い特定の概念が研究対象を支配するという傾向がある。そこに入り込んでくるのが概念に結び付けられた研究者の価値判断。「近代」という概念は世界史に於ける時間把握の概念であるが、到達目標として論じられたり、より良い状況の失われる堕落状態としても論じられる。このような判断を含んだ「近代」概念は、前近代やポスト近代と共に、特定の時代に対する選好や敵意が優勢し、歴史研究は特定の立場に立った時代批判やユートピア思想と変わらないものになってしまうという。2021/08/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1171565
  • ご注意事項