内容説明
大学で一生懸命勉強しても就職には関係ないのか?就職活動でこれほど苦労しているのは自分だけ?本書は、このような就職活動にかかわる疑問とその背後にある社会的要因を解き明かそうとするものである。満足できる就職を望む学生、優秀な人材を確保したい企業、そして実績をあげていきたい大学。三者の立場を綿密なアンケート調査を通して分析し、実際の現場で繰り広げられる就職・採用行動の期待と困惑をリポートする。
目次
序章 大学生の就職をめぐる疑問
第1章 大学生の就職活動の実際
第2章 就職・採用をめぐる混乱
第3章 就職・採用の決定要因
第4章 就職の結果とその後
第5章 学生・企業・大学―それぞれの立場と主張
第6章 就職活動にみられる三つのミスマッチ
第7章 公平と平等―機会か結果か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miyatatsu
5
だいぶ前に書かれた本なので参考にはできませんが、現在の就職活動よりももっと混乱しているような印象を感じました。2018/12/01
nappa
4
新書としては古い本なので、現代との相違点も見えてきて興味深かった。2015/06/08
アルゴン
1
★★☆ インターネットがこれほどまでに普及する前の本で、今と違うというのは逆に新鮮なのですが、結局この本が何を言いたいのか分かりませんでした。ハウツーにも研究本にもなりきれないもどかしさ。最後の「公平」と「平等」の部分は「なるほど」と思いました。2015/01/06
BOX
1
本棚を整理した際に流し読み。 企業の求める学生像の共通点等、就活をするにあたり参考となった良書でした。2013/02/09
g830165
1
全体としてまとまりが無く、無根拠な決めつけの頻発、論理薄弱、視野が狭く、主張は一面的………仮にも大学教員の著した書物としてはお粗末と言わざるを得ない。しかし、これを単なるルポルタージュとして2011年に読むならば、1999年当時における「資料請求葉書」「エントリーカード」「就職協定の廃止」「面接のセクハラ」といった過去の慣行/風潮などを読み解くための貴重な資料にもなる。大変勉強になった。2011/11/15