内容説明
本書は、20世紀を終えて21世紀に飛び立つにあたり、市民性(シティズンシップ)の変容を吟味し、その具体的現れとしての地域問題や社会問題を検討したものである。
目次
第1部 市民性の起源と現代的転回(自然法ないしは自然状態の理論の不自然性―歴史的市民社会生成の社会理論的検討;見られる市民から見る市民へ―視覚的大衆の誕生 ほか)
第2部 市民性をめぐる民族性と国際性(戦前日本社会の反市民的性格―天皇制軍隊の不条理について;韓国市民社会論の基本構図―1987年民主化以前の評価を中心に ほか)
第3部 地域問題の展開と市民性の発揚(現代市民社会の地域性―企業と地域社会の発展;日本市民社会と地域格差の問題―准中枢・中枢内周縁の個性構築 ほか)
第4部 市民性の解放と人生設計の吟味(現代市民社会と無意識の意識化―グループセラピーの事例に見る「日本人と母」の変容;現代市民社会と入試制度の役割―大学入試と学生定員制を全廃しよう ほか)