内容説明
本著作目録は、末広鉄腸(重恭)の著作を、卑見の限り総て掲げたものである。ただし、新聞・雑誌の主筆時の無署名論説は、膨大な数にのぼるため、末広の著作と確定できる根拠があるものを除き、原則として署名入りのものだけを所収している。なお末広の著作と確定したものについてはその根拠を備考欄に記した。その他、書翰や書蹟なども著作の一環として掲げた。
目次
末広鉄腸研究の視角(研究史の概観;研究史の問題;本書の課題と方法)
1 政党論と政治運動―大同団結論とその実践(明治十年代における末広鉄腸の大同団結論;『関西日報』時代の末広鉄腸;『大同新聞』時代の末広鉄腸―大同団結運動から初期議会へ;第一議会における末広鉄腸―政党論への行方)
2 対外問題と政治論―アジア論を中心に(日中提携による「興亜」―明治十年代におけるアジア論;国際政治のなかのアジア―明治二十年代におけるアジア論)
3 政治運動の表現―政治小説を例に(明治二十年代の政治小説考―末広鉄腸作品の評価を通して)
総括と展望(総括;今後の課題)
著者等紹介
真辺美佐[マナベミサ]
1972年高知県に生まれる。1996年京都女子大学文学部卒業。1998年お茶の水女子大学人文科学研究科修士課程修了。2004年お茶の水女子大学人間文化研究科博士課程修了、博士(人文科学)。国立国会図書館憲政資料室非常勤調査員、早稲田大学大学史資料センター非常勤嘱託・研究調査員を経て現在、宮内庁書陵部編修課研究職員。専攻は日本近代思想史・文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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