内容説明
現在ドイツ哲学の一大潮流をなすアーペルの超越論的語用論とは何か?批判理論の根拠づけと生活世界の人倫性、了解に定位した言語使用への戦略的言語使用の寄生、そして討議の分類に照らした法と道徳の関係をめぐる、ハーバーマスとの論争を通じていま明らかになる!
目次
第1章 生活世界の人倫性に依拠することで「批判理論」は規範的に根拠づけられるのか?ハーバーマスと共にハーバーマスに反対して考える超越論的語用論に定位した〔第1の〕試み
第2章 超越論的語用論的観点における戦略的であることが明らかな言語使用の問題ハーバーマスと共にハーバーマスに反対して考える〔超越論的語用論に定位した〕第2の試み
第3章 討議倫理学の解体?ハーバーマスの『事実性と妥当性』における討議の差異化に関する体系について、ハーバーマスと共にハーバーマスに反対して考える、超越論的語用論に定位した第3の試み(ハーバーマスによる討議の差異化に関する新しい体系に対してなされうる批判の問題;『事実性と妥当性』の討議の差異化に関する体系を、超越論的語用論によって根拠づけられた討議倫理学の視点から改訂する試み)
著者等紹介
アーペル,カール=オットー[アーペル,カールオットー] [Apel,Karl‐Otto]
1922年ドイツのデュッセルドルフ生まれ。ボン大学で哲学、ドイツ学、歴史学を学び、1950年ハイデガー研究にて博士号を取得。1961年人文主義的言語理念に関する研究にて教授資格を取得。1962年から69年までキール大学教授、69年から72年までザールブリュッケン大学、72年から90年までフランクフルト大学教授を務める。超越論的語用論及び討議倫理学を提唱
舟場保之[フナバヤスユキ]
1962年生。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、大阪大学大学院文学研究科准教授
久高將晃[クダカマサアキ]
1973年生。東北大学大学院情報科学研究科博士課程後期修了(博士(学術))。現在、琉球大学法文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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