内容説明
モンゴルにつたわる、月や星、人や動物、植物のなぜなぜ話、暮らしや遊び、ことばの成り立ちの6つのお話。
目次
天体のなぜなぜ話(なぜ月は白くて明るいの;なぜ北極星と北斗七星がうまれたの ほか)
植物のなせなぜ話(なぜマツ、スギ、マオウは常緑樹になったの;なぜゴビ砂漠にサクサウルの木がはえているの)
動物のなぜなぜ話(なぜラクダは灰の上でころがるの;なぜラクダには角がないの ほか)
人間のなぜなぜ話(なぜ人間や動物に寿命があるの;なぜ人間ははだかで、イヌは毛だらけになったの ほか)
著者等紹介
塩谷茂樹[シオタニシゲキ]
大阪大学大学院言語文化研究科教授。専門は、モンゴル語学(形態論と語彙論)、モンゴル口承文芸(民話、ことわざ、慣用句)。1980~1982年にモンゴル国立大学に留学。石川県生まれ
思沁夫[スチンフ]
大阪大学グローバルコラボレーションセンターのスタッフ。中国内モンゴル自治区・シリンゴル草原生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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杏子
15
モンゴルに伝わる昔話。天体、植物、動物、人間のなぜなぜ話他、モンゴルの文化についてのコラム、巻末にモンゴルのことばについての解説掲載。モンゴル人は五畜(ウマ、ウシ、ラクダ、ヒツジ、ヤギ)なしに生活ができない。家畜に感謝の気持ちをもち、大事にする習慣が世代を越えて受け継がれているという。そのためか?動物のなぜなぜ話が多い。たくさんの昔話の中からなぜ~は……なの」という疑問を「なぜなぜ話」として編集したとのこと。小さい子どもの問いかけに答えるような本として、興味をもって読まれるかもしれない。2018/03/23
ワタナベ読書愛
0
2014年刊行。モンゴルの民話・昔話集。遊牧民の生活や移動式の家の作り方、家畜との付き合い、モンゴルの文化などがお話を読み進めるうちに少しずつ分かってくる。巻末にはモンゴル語入門(単語、挨拶、発音など)もあり、なかなか本格的にモンゴルしちゃうかも。動物とのかかわりが強いので、やはり動物の話が多いが、天地創造の話も興味深い。天体の仕組みの由来や、植物の話は不思議だった。モンゴルといえば、相撲取りが思い浮かぶが、他にもたくさんの素敵なものがあるとわかった。新しい感覚や考え方、世界観が広がっていく気がして楽しい2021/11/17